”俺の妹がこんなに可愛いわけがない”の今のところのサブヒロイン、黒猫さん
彼女は毒舌で厨二病持ち、色々謎スキル持ちというありがちといえばありがちな感じなのですが、
桐野との言い合いで結構共感できる文がありましたので一部引用します。

あなたこそ口を慎みなさい。なにが厨二病アニメよ。私はね、その漢字三文字で形成される単語が死ぬほど嫌いだわ。ちょっとそういう要素が入っているというだけで、作品の本質を見ようともせずにその単語を濫用しては批判する蒙昧どももね。あなたもそんな豚どもの一匹なのかしら?

まぁ黒猫さんは文句なしの患者さんなのですがそれはさておき

私もなんでも厨二厨二言う輩が非常に苦手なんですよね。
私の厨二病の定義は「年々、変化・膨張していくもの」であります。

例えば今では誰もが認める邪気眼キャラ
幽☆遊☆白書より「飛影」


・額に第3の目(邪気眼)
・静まれ・・俺に右手ッ・・!
・黒い炎・竜
・邪王炎殺黒龍波

などなど今見てみれば厨二要素しかないキャラなのですが、皆さんよく考えてみてください。
連載当時1990年、飛影の事を厨二キャラと言っていた人がいましたか?
おそらく居なかったと思います。
そんな用語もなかったと思います。
飛影は一般的にかっこいいキャラという認識でした。(少なくとも私の仲間内では)

次に月姫より七夜志貴


MBの七夜は、「斬刑に処す」「極彩と散れ」「弔毘八仙、無情に服す……!」 など、 その手の人にはたまらない数々の迷(名)台詞を持つ。それどころか「極死・七夜」 とか必殺技名まで放ってしまう。勝利時の台詞でも地獄の話や閻魔の話などを多用する。(quate 七夜志貴 -ニコニコ大百科

等々奇抜な台詞回しで知られる彼ですがMELTY BLOOD Re・ACTが発売された2003年、すぐには彼は厨二病とは言われてなかった・・と思います。。
正直その頃は私が型月厨絶好調シーズンだったので、大概の事は色眼鏡装備で見ていたため若干客観性に乏しいです。
言われてたとしても今ほどは言われてなかったと思いますね。
(というかその頃は厨二云々以前にファン以外には「型月・東方=キモい」という認識でした。これははっきり覚えてます。)


この2キャラから何が言いたいかというと、厨二病キャラって腐った人受けしそうなキャラなんです。
という訳ではなく、
その時代で革新的な設定・キャラが出来る。
    ↓
・中高生が真似する
・影響を受けたキャラが生まれる(プロでも一般人のノートの落書きレベルでも)
    ↓
・供給過多による食傷
    ↓
・テンプレ化

私はこのテンプレこそが厨二病の本質だと思うんですね。(上記の邪気眼・右手に包帯等)
そしてこのテンプレは年を重ねるごとに増えていく。
具体例で言いますと技名・武器名がわかりやすいと思います。

英語→絶滅
cf)スーパー~・デス~・アルティメット~

西洋神話→口に出さないまでもマンネリライン
cf)レーヴァテイン・エクスカリバー・アイギス・ゼウス・オリュンポスの神々

日本神話→ギリギリアウトライン
cf)三種の神器・古事記系(月読・伊邪那岐命)

クトゥルフ神話・ドイツ語・ロシア語←今ここぐらい
cf)ネクロノミコン・アラーラ・オペラ(ワーグナー等)

これが年々厨二病の定義が拡大していくという事であります。
少なくとも私は厨二ではないと思うクトゥルフ神話も厨二と呼ばれる日は必ず来ます。
今クトゥルフ神話はもう厨二だよ、と思うあなた。あなたがカッコイイと思ってるネーミング・モチーフ・話もいつかは厨二病と呼ばれる日が来るかも知れないのです。